生きていると、なかなか思い通りにならないことが度々あります。それも、自分の力だけではどうすることできない時、私の対処法をお話しします。
老人ホームに母の面会に行ってきました。
コロナ流行のための、緊急事態宣言も明けました。
そのため先日、母の入居している老人ホームに面会に行ってきました。
ワクチン接種済みの人は、面会ができ、入居している部屋の中にまでマスクをすれば、入れるそうなのです。
そんな連絡があったので、喜んで姉と一緒に面会に行くことにしました。
一緒に行く車の中で、人に合わない生活を強いられてきたので、最近では珍しいくらい、ずっとしゃべりっぱなしでした。それをうれしく思っていたのですが、母と面会をしてそんな気分はいっぺんに消え去りました。
少し、認知症気味の母が、どうやら老人ホームで、入居者の人たちとうまくいってないことに、気づいてしまったのです。
原因は、母の「よだれ」です。
入居する前は、コロナ流行のため、自宅で一人、寝たきりだったので、うつ状態でもありました。そのため、家では、入れ歯をしないで過ごしていました。
その入れ歯も合わなくなったので、作り直さなければいけなかったのですが、なかなか緊急事態宣言中であったため、そのタイミングを失っていたのです。
そんなことが続いていた上に、母が夜中の3時か昼間の3時かわけがわからなくなり、下の階に住んでいる兄夫婦に迷惑をかけるようになっていきました。兄夫婦も疲労がたまりかなり追い詰められていたところに、母が家で転倒して骨折したことをきっかけに老人ホームに入居することになったのです。
元気な時から、「老人ホームに入りたくない。」
と言っていた母は、入居することで、さらにうつ状態が進みました。
老人ホームに訪問の歯科診療をお願いしたのですが、入れ歯を作ったところで本人に使用する意思がないそうで、結局、作らずじまいになりました。
老人ホームに入居してからずっと、入れ歯なしで過ごしているのです。
入居してる方たちが、年中、「よだれ」をたらしていて、話もよく聞き取れない母を避けるのは、当然だと思います。
老人ホームも自分の部屋以外は、公共の場です。身だしなみをちゃんとすることは、マナーです。
母には、それをわかってもらいたいと思いました。
姉と別れて、家に帰ってから、久しぶりに声を上げて泣きました。
ずっと、こらえていたのですが感情が噴き出てしまいました。
自分の親が、人から避けられているのを見るのは、つらいです。
いつの間にか、つらい時の解消法をしている。
夜中に
「うっうっ!」
と泣いていれば、さすがに最近、会話も少なくなった旦那も驚いて
「どうしたの?」
と言って、寄ってきます。
嗚咽でなかなかしゃべれない私。
やっとのことで、今までのいきさつを話すと旦那は
「・・・・・」
別に、私も気の利いた言葉を聞きたかったわけでもなかったので、ただ、たまっていた自分のつらさを吐き出しただけで、気持ちが少し楽になりました。
2006年にお亡くなりになりましたが、今日、斎藤茂太先生の
「モタさんの落ち込みやすい人の“大丈夫!”な考え方」
を読みました。私が落ち込んだときに、いつも繰り返して読んでいる本です。2005年発行の本ですが、いまだに手元に置いています。
先生のご著書の中で
「人生に無駄な時間は、絶対ない」
という言葉があります。
私が夜中に泣いた経験は、いつか私の糧になると思い込むことにします。
大声で泣き、人に話し、弱音を吐く。いつの間にか斎藤先生の本に書いてあるとおりに実践するようになりました。
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