老人ホームに入居している母が、徐々に慣れてきて「みんなのところに行く」と言い始めたとうれしい経過報告書が届きました。息子も地方大学で一人暮らしが軌道に乗り、そろそろ自分の時間を思いっきり楽しみたいと思い始めました。
50代から再びバレエスタジオに通います。
子供のころに、5年ぐらい。大人になって3年ぐらいバレエのお稽古をしていました。
最近は、スポーツクラブでバレエのレッスンの時間があって、バレエをやめて20年以上たっていたのですが、恐る恐る始めたところ、すっかりはまってしまいました。
スポーツクラブで行っているレッスンですから、バレエスタジオで行う内容より、簡単です。
複雑な動きがない分、じっくり一つ一つの動作を丁寧にすることができたのがよかったのでしょう。半年もたつと、だんだん昔の勘が戻ってきます。
すると、どんどん欲が出てきて、
「もう少し、がんばりたいな。」
と思うようになり、バレエスタジオに通うことになりました。
途中でやめてしまった理由
子供のころは、気が付いたら母がバレエ教室をやめる手続きをしていました。
母とバレエ教室の先生とそりが合わなかったようです。
私の母は、結構わがままな人でした。私はだんだん、バレエ教室が楽しくなり始めたところなので、
「どうして、やめちゃったの?」
「続けたかった。」
と言いました。
母は、
「ごめんね。」
とは言ってくれたのですが、私も進学塾に通うようになり、この話は立ち消えました。
続けていたとしても、プロになっていなかっただろうし(体型的に無理。)、ただ好きなだけだったのですが、やめさせられ方は、根に持っていました。
再び大人になって始めたのは、「摂食障害」を克服してからです。
「やりたいと思ったことは、人に迷惑をかけない限りやる!」
と思っていたので、長年、根に持っていたバレエを始めました。
「楽しいな~。」
と思いながらお稽古を続けていたのですが、結婚、出産を機にまたバレエをやめることにしました。
別に、旦那はお稽古を続けることに反対もなかったのでしたが、問題は子供でした。
お稽古に行く日は、母に子供を預け、お稽古に行く前には、家事も完璧にして出かけていたのですが、それでも小さい子供は私が帰ってきてから、色々やらかしてくれます。
「どうして、じっとしていられないの!」
疲れて帰ってきているので、少しのことで、叱ってしまいます。
「私、なんでこの程度のことで、ここまで怒るのかしら。」
と考え込みました。
結局、バレエをやめることにしました。
この時は、もう二度とバレエをすることはないだろうと、シューズ、レオタード、バレエに関するグッズはすべて捨てました。
50代になって思うこと
大人になって、自分からバレエをやめたことには後悔していません。
お稽古をやめて、身体的に楽になった分、子供と遊ぶ時間、子供の話を聞く時間が増えたからです。
スポーツクラブでバレエの先生にレッスンに誘われた時は、
「20年以上、やってないから無理。」
と思っていたし、
「続くかどうかわからないから、バレエシューズだけ買っておこう。」
と消極的な気持ちでした。
それが、最近では、ハマってしまい、自分の気持ちの変わりように驚いています。
「何度でも、やり直しがきくんだな。」
若い時は、人に言われても
「気休め。」
としか思えなかった言葉が、今では素直に受け入れられます。
今日、バレエ、ダンス用品のお店に、レオタードを買いに行きました。私と同じくらいか、上の年齢の人が店内にチラホラ。(若い子は、オンラインショップを利用してるからかも)
子供も大きくなり、自分の楽しみの時間にバレエを始めている人が結構いるようです。
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