久しぶりに姉と会いました。
車で母が入居している介護付き有料老人ホームに、面会に行くためです。
行く途中、久しぶりにたくさん話をしました。
姉も、最近、人と話す機会がなくなっているそう。
今までは、おけいこごとの後にみんなとお茶してから帰ってきていたのですが、コロナが流行してからは、即、帰宅になったそうです。
車の中で、子供の話、母の話、知人の話と話題は尽きませんでした。
母が老人ホームに入居することになるまで
母が介護付き有料老人ホームに入居して、まだ二か月がたちません。
8年前、脳梗塞で入院して以来、自信を失ったためか、退院後も引きこもり気味でした。
コロナが流行で、さらに人と会う機会が減り、状況は悪化するばかり。
結果、筋力が衰えてしまい、よく躓くことが多くなりました。日常の会話も少なくなってしまったので、認知症も進み始めてきました。当時は『まだらボケ』でした。話がところどころ、ちゃんとしているところもある状態。家族としては、本当のことを言っているか、勘違いで言っているか判断が難しかったです。
まず、デイサービスをみんなで勧めたのですが、『引きこもり』のため、断固として拒否されてしまいました。
一番困ったことは、昼夜逆転してしまい、午前3時か午後3時かの区別がつかなくなってしまったことです。
下の階に兄の家族が住んでいるのですが、午前3時に電話がかかってきて、用事を頼んでくるのです。
私にも
「お兄ちゃんが、電話に出てくれない。」
と午前3時に電話が来たことがあります。
こんなことが度重なって、兄の家族はストレスがたまり、いやなムードに。
私や姉も、できうる限りの協力はしたかったのですが、何せコロナが流行しているため、思うように実家にちょこちょこ顔を出すこともできませんでした。
母は、うつ状態のせいかかなり頑固でかたくなになっていました。昼夜逆転、失禁、兄家族は、もう限界に近いように見えました。
そんな折、母が家の中で転倒してしまい、大腿骨を骨折してしまいました。
病院を退院後、下の階に兄家族がいたとしても、もう自宅で自由に生活はできなくなってしまい、今回、老人ホームに入居することになりました。
入居した母の様子
さんざん兄に
「外に出るのはいや。自宅にいたい。」
と言っていたので、母としては納得できないのでしょう。
私と姉が面会に行っても、
「ここで、何をすればわからない。」
「早く。帰りなさい。」
と、突き放したような態度でニコリともしません。
スタッフの方も、馴染もうとしない母に、何か打開策になるようなヒントはないかと話をしてきてくださいました。
私と姉は、
「母は、もともと家で手芸をすることが好きだったんです。」
「編み物の先生の資格を持っているので、目で見なくても感覚でできちゃうそうなんです。」
と、記憶を掘り起こして話をしました。
「手芸をする機会とか、ありますか?」
と聞くと、
「皆さんで、一緒に手芸をしたりという場はありませんが、ご家族で用意してくだされば。」
と、スタッフの方に言われました。
昔をふりかえる
帰る途中、私だけではなく、姉も必ずやってくる自分の老後にチラッと不安を覚えたと思います。母も、私ぐらいの年齢の時に子供たちに、こんなに心配をかけるとは、思っていなかったでしょう。
「こまったねー。」
「もともと、ネガティブな性格の人だからねー。」
「手芸がきっかけで、施設内で話が合う人ができるかも。」
車の中でこんな会話をしながら帰ってきました。
でも、姉妹だから昔の母のエピソードを思い出して、こうやって話せるのだなと、うれしくもなりました。
家に帰り、ネットで
「高齢者 手芸 キット」
「リハビリ 手芸」
で検索しました。
結構、ありますね。
明日、ユザワヤに行って実際に見てみようと思います。
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