整理を妨げる要因は2つ
前回、片付けをするには3つの手順があることのご説明をさせていただきました。
1物を減らす→2わける→3収める
あなたの理想とするお部屋を実現するために、このステップを踏むことが重要です。
今回も、整理収納アドバイザー2級認定講師の私が、さらに皆さんに片付けのスキルが向上する方法をご紹介したいと思います。
普段、気が付きにくいのですが整理を妨げる要因は2つあります。
1つ目は、所有欲(買うこと)です。
流行のものを買う。
イライラを解消するために買い物をしてしまう。
粗品をもらう。
中身のわからない福袋を買う。(お得感を買っている)
2つ目は、捨てられないことです。
使ってないのに壊れていないからという理由で捨てられない家電製品。
人からもらったものを捨てるには気が引けて手放せない。
人形やぬいぐるみなど捨てると祟りがあるかもという迷信。
高価なもの、ブランドものだからと言って手放せない。
まだ使えるからと言って、使ってないのに処分できない。
小さいから取っておいてもかまわないという心理。
捨て方がわからない。
皆さんも当てはまることはありませんか?
意識してないと、家の中に入る量より捨てる量が少ないので自然に物の量は増えていきます。
理想の暮らしを実現するために、この2つのハードルをクリアしてさらにステップアップしましょう!
では、スキルアップする方法をご紹介したいと思います。
整理収納を促進させる5つの鉄則
必要なものの量を決める
スーパーで
「お醤油一本99円。お一人様2本限り。」
「マヨネーズの特売。」
とか売っているとついつい買っていませんか?
実際に、キッチンの整理をすると過大在庫として調味料か出てくることが多いそうです。
一人暮らしの方、ご家族で住んでいらっしゃる方によって必要な量は変わってきますが、適正量を決めることが大切です。
「うちにはお醤油は何本必要なのか?」
この概念が身につくと、
「あることすら気が付かない。」
「気づいた時には、賞味期限が過ぎている。」
ということがなくなります。
確かにいつかは使うかもしれないけれど、適正量を超えていたら処分することにしましょう。
行動動線にかなった収納
人間の行動心理によると、中段の腰から上あたりの高さが一番取り出しやすくしまいやすいそうです。次に下の方がストレスを感じません。使い勝手の良い収納を目指すならば
中→下→上
の順番にしましょう。
玄関などの行動動線上、非常によく通る部分にちょうど腰から上あたりの高さのものがあると、その上に何でもかんでも物を置くという現象が起きます。折り畳み傘、ダイレクトメール、家族4人もいたら大変。いろんなものが置かれちゃいます。
対策として、グリーンなどを置いて、置けなくしましょう。
「ここに物が置けないよ。」と印象を作ることをお勧めします。
使用頻度別収納
物を5段階で使用頻度を区別しましょう。
私の場合、
使用頻度1 毎日使うもの
鍵、スマホなど
使用頻度2 2~3日に1回使うもの
掃除機、ハサミ
使用頻度3 週一回程度使うもの
車のカギ
使用頻度4 月1回程度使うもの
布団乾燥機
使用頻度5 年一回程度使うもの
お正月に使うお重、クリスマスツリー
年に一回使う程度のものでも、私たちの人生には必要なものです。
さらに使っていなくても捨てたくないものは使用頻度6というボックスを作りましょう。
期限を自分で作って、その期間中に友達に譲るとか、ネットで売るとか処分するようにしましょう。
ここで重要なことは、使うものはしまっておく、使わないものは出しておくことです。
日常では、使用頻度の低いものを
「あんまり使ってないから、どこのしまおうかな?」と考えがちなので注意しましょう。
グルーピングの効果
人間が何か仕事をする場合、1つのもので仕事するのではなく複数のもので仕事します。
この複数のものを1セットにして収納しておきましょう。
「お椀、お茶碗、箸、皿。」
を一緒にバスケットなどに入れておく。食事の時、バスケットごと持ってきて、食卓に並べれば便利です。
定位置管理
どこに何があるか決まってあること。定位置管理が身につくと、ものを探す時間が無くなります。
この時、みんながどこにしまってあるかを知っていることが必要です。
また、瞬間的に何がしまわれているかわかるように透明ケースに入れたり、ラベルを張ったりすることをお勧めします。
段ボールは、中身が見えないし、時間がたつと湿気やほこりを吸って汚らしくなるので、あまりお勧めできません。
整理の価値
家の中をすっきりと片付け、いつも整理整頓された部屋を作ると
探し物をしなくなります。
無駄に買い物をしなくなるので経済的にも効果があります。
見つかるはずもものが見つからない、というイライラがなくなります。
人生で無駄な時間は、探し物を探している時間と言われています。
片付けをすることで、さらに充実した生活を送れることを願っています。
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