みなさん、片付けは得意ですか?
雑誌やテレビで収納の達人とかセンスのいい部屋とか見ると
「自分には無理!」と決めつけていませんか?
テレビや雑誌ではあまり紹介されませんが、収納の達人やセンスのいい家具やDIYが部屋に置かれる前にとても大事なことをしなくてはいけないのです。その手順なしに整頓された部屋は望めません。片付けにはルールがあってそのステップをちゃんと踏めば、今よりもっと快適なお部屋にすることができます。
難しいことはありません。整理収納アドバイザー2級認定講師の私が、これからその手順を紹介します。
手順は3つだけ
整理収納の手順とは、
1ものを減らす→2分ける→収める
です。
「これだけ?」と思われる人もいるでしょう。そうです。この順番通りに進めるだけであなたのお部屋は見違えるようにすっきりします。
具体的にお話をさせていただきます。
「ものを減らす」
部屋が片付かない一番の原因は、物が多すぎることです。
例えば、皆さんがホテルに宿泊するとき、はじめてドアを開けて部屋の中を見て、
「片付けが必要だな。」
とは思わないですよね?
それは、物が少ないからかです。最低限の必要なものしか置いてないからです。
一方、私たちの家の中は必要なものにまみれて不必要なものがたくさん存在しています。
この不必要なものを捨てるか、あげるか、売るなどして不必要なものを減らしていきましょう。
「分ける」
家の中が必要なものだけになったら、つぎはいろいろな切り口でグループ分けをしましょう。
場所
使う場所に使うものを置く。例えば、トイレの中にトイレットペーパーを置く。玄関やリビングに置かない。
使用頻度別
毎日使うもの、時々使うもの、年に一回しか使わないものでわける。よく使うものほど取り出しやすい場所に置く。毎日使う食器類は出しやすい場所に置く。クリスマスツリーなど一年に一度しか使わないものは、便利な場所にしまわなくていい。
一緒に使うものでまとめる
化粧水と乳液など一緒につかうものをまとめておくと作業がはかどる。例えば、冷蔵庫のバター、ジャム、ペーストをまとめてケースに収納してパン食セットを作っておく。
「収める」
収納しやすい高さが便利な場所であることを自覚しましょう。
人間が、収納をするとき
中→下→上
の順番が身体的ストレスを感じません。
押入れを想像してみてください。
中段に布団、下段に透明ケースなどの収納ボックス、上段に普段めったに使わないものをしまいますよね。
注意しなければならないのは、腰の高さのものは、人間がものを起きやすい場所であることを意識することです。すぐ物を置きたくなります。腰の高さのテーブルなどは、物が積もらないようにあえて花瓶を置いたりしておくようにしましょう。
行動動線も見直しましょう。
バスタオルなどは洗面所や浴室の近くに収納することが便利ですよね?見当はずれな場所においていませんか?
あと、自分があとでどこにしまったかわからなくならないように透明ケースなどに収納することをお勧めします。
注意点
整理のときの注意点は、あまり一気にものを減らさないことです。いるもの・いらないもの・捨てるか捨てないか迷うものと分別して、納得しながらものを減らしていきましょう。迷ったものは焦らずに決めないで、目が届きやすい場所に「迷い箱」を作って、置きましょう。自分で期限を決めて時期が来たら捨てましょう。
なぜ、一気にものを減らしてはいけないかというと、ダイエットと同じです。「リバウンド」が起きてしまうからです。徐々にものを減らし、増やさない姿勢を身に付けることが大切です。
いつもすっきりした空間を作るために
以上の「単純な」プロセスをおさえれば気持ちよく片付いた部屋をキープすることができます。
私は、前段で申し上げたようにNPO法人ハウスキーピング協会の認定資格である「整理収納アドバイザー1級」を取得し、その後、整理収納アドバイザー2級認定講師の資格を取得しました。片付けのノウハウが身についているので、我が家はいつでも来客がOKな状態です。
皆さんの生活空間が心地よいものになっていただければ幸いです。
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