私は整理収納アドバイザー1級を取得した後、整理収納アドバイザー2級認定講師の資格を有しています。
私のブログ、
で片づけのポイントをご説明させていただきました。
「でも、なかなかものを捨てる勇気が起きない。」
「片付けの理屈はわかったけど、実際のところ捨てられない。」
という方が、多いのではないでしょうか?
今回は、皆さんが少しでも捨てる勇気を持っていただけたらと思い、お話しさせていただきます。
物と人間の2つの関係性
製作者の意図
物には製作者の意図があります。人工で作られたものならば、どこでどうゆう目的で使うかが大体、考えられて作られています。これが、いわゆる『機能』です。
お鍋があったとします。本来、鍋の中に食材を入れて、煮たり、茹でたりすることが目的に作られています。このように、物は製作者の意図にそって働くように作られています。
衣類も季節に合わせて着るものです。夏に冬服を来ませんよね?
でも、冬になったら必要になります。そのため、冬になったらすぐ出せるところにしまう必要があります。
物にはストーリーが存在する
物と人の関係にはもう一つ情報があります。いわゆる『お気に入り』とか『思い出の品』
というものです。
例えば、皆さんが今着ている衣服は、皆さんといつ出会ってどのように付き合ってきたかというストーリーがあるということです。
こういうものは、基本的な使命、機能が失われても私たちは、手放しません。
皆さんにもこのようなストーリーを持つ物が、大なり小なり存在していると思われます。
ここで、まず家の中に物を置いておく基準をはっきりさせます。
「製作者の意図のとうりの役目を果たしているか?」
「本当に、お気に入りのものなのか?」
「思い出の品で一生、手放したくないものなのか?」
効果的に捨てる方法
全部、出してみましょう
例えば、キッチンにしまってあるものを一度、全部出してみましょう。
流しの下、食糧庫、食器棚とか。
結構、出てきませんか?
賞味期限切れの調味料。
買ってから、一度も使ってないもの。
カップ&ソーサー、どちらかが欠けてしまっているもの。
いらないチラシ。
必要以上に、何個も同じもの。
実際、物であふれているキッチンは、
危険ですし、
見た目もよくありません。
出したいときに取り出しにくいし
どこに何があるかわからないと、効率もよくないです。
実際、私が実家を片付けようとした時も、母の抵抗が強かったです。
「えー!捨てるの?」
「もったいない!」
「まだ、使える!」
「それ、高かったのよ!」
等々です。
実際にすべてのものを出して、無駄なものと必要なものを分類するだけで、かなり捨てることに抵抗がなくなります。
当時、母はテレビの通販に、はまっていたので、鰹節削り器が3個出てきました。
自分で買ったことも忘れていました。
母は、現実に自分がしまい込んでいた物の量を見て
「もう通販で買わないわ。」
と言っていました。
とにかくものを増やさない
家の中に物が増えるということは、もらったり買ったりするということです。
減らすということは、捨てるとか、あげるということです。
ここを意識してください。家の中に物が多い、ということは、普段の生活の中で、減る行動よりも増える行動をしているといえます。大抵の人達は、これを意識して生活を送っていらっしゃらないので、自然に物は増えていきます。
もう一つ、ものが減らない理由はしまい込んでしまうことです。前述の母のように、目に触れないため、持っていることを忘れてしまうのです。
大切なことは、常にものを目に触れるところに置き、入るものの量が、出ていくものの量よりも多くならないよう、日常から気を付けなければいけません。
データによると、物の量は、普通の家庭でも3000~4000程度あるといわれています。
床に物がたくさん置いてあったり、衣類が沢山あるようなご家庭では、5000~7000程度あるといわれています。
これでは、いつまでたっても整理整頓された部屋は手に入りません。
子供が小さかった時の事例
子供が小学校1年生の時、学校から帰ってくる道すがら、気に入ったその辺に転がっている小石を、家に持って帰ってくることが度々ありました。
私も
「まあ、その辺に転がっている小石だし。」
と思って
「家の中は、ダメだけど、ベランダなら置いといてもいいよ。」
と言ってしまいました。
数日後、ベランダの片隅に小規模なピラミッドが出来上がっていました。
今になれば、笑い話なのですが、物が増えるということは、こういう感じなのです。
ちょっとの油断で、物が増えて住まうのです。
だから、日常から意識して、買い物をしなくてはいけないし、安易に物をもらわない方がいいのです。
その他に物を減らすコツ
食料品以外で寿命が短いものは、できるだけすぐに廃棄しましょう。
例えば、情報がらみのもの、新聞、雑誌、本など。
最近は、タブレットやスマホ、パソコンでいくらでも情報は、手に入ります。しかも、どんどん新しい情報が入ってきます。あまり、二度読む機会はないでしょう。もしも、どうしても必要ならば、スクラップしておくとか、写真を撮っておく、などのことをしておきましょう。
逆に一生ものを買うときは、よく考えて選びましょう。
ほぼ永久に使うものです。永久に使うために、気に入ったものを選びましょう。
コメント